自転車は誰にも負けないくらい遅いです。

・自転車に乗ると「遅い」と言われる。
自分ではゆっくり漕いでいるつもりはないのだけれど、誰かと一緒に自転車で出かけるときに「なぜ、みんなそんなに速いの？」と思うし、パートナーや上の子たちからは私の遅さを指摘される。坂道ではご老人に越される。

自転車って風を感じたり木々の成長を眺めたりしながら乗るものじゃなく、本当は移動手段なんだなと、そのとき気づく。わたしは買い物に行くにしてもサイクリングのような感じでいたい。
ただ「自転車漕いでるとき背筋良いよね」と褒められることがあって、それはちょっと嬉しいし子供のころ母からも言われたことがあるのを思い出した。

背筋をピンと伸ばして
風を感じて
みんなに先を越されてもいいや。

夏に帰省したときに海に連れていってもらいました。
こんな空と海を見ながら自転車に乗りたい。

・遅いって悪いことじゃない。
それなのに「悪いこと」のように感じて生きてきたし、自分はダメな人間なんだという余計な植え付けまでしてきた。

パン屋さんでパートで働いていたときも「○○さん（最初の結婚のときの苗字）は、ほんとゆっくりよねぇ〜〜」と苦手な先輩にも言われて、はははと笑うしかなかった。
ゆっくりなんじゃない、丁寧なだけなのにぃぃぃ
と心の中で言い返したりして。
だけど優しくしてくださる方も多くて、ご飯にも誘ってもらったりして救われたな。

・恋にも年齢は関係ないよね。
若い時にたくさん経験すれば良い、ということもない。
大事なことは「自分がどう在りたいか」だけ。
恋をしたいのか、したくないのか、その恋を受け入れたいのか拒否したいのか。
この歳で…など思う必要もないし、年齢に×をつけてしまったら誰も○にしてくれなくて悲しくなる。

ゆっくりでいい、遅くていい
誰かの生きるスピードと争わなくてもいいことを、ゆっくりと知ることができたら素敵。

・今日のリーディングメッセージ（Child of Cups）